2020年10月22日
あしながで活躍する私③
今月は、当事務局ではどのような思いをもって活動をしている局員が存在しているのか、なぜ局員として活動するのかを知っていただきたく、局員紹介を行っております!第3回目の今回は、長野で活動する大学生です!
関東エリア・長野ブロック 二司昂大 大学4年生
昂大さんは来年度、大学院に進学します。学生募金では長野ブロック全体のリーダーを務めています。
あしながに出会う前と後
昂大さんはあしなが奨学生として、あしなが学生募金の局員として活動しています。奨学生になったのは大学3年生の時。2年生のときにお父さんが倒れ、遺児家庭(親を失った家庭)になったことがきっかけでした。それまではごく普通の家庭で育ち、大学に入り、普通の人生を歩んでいたと話す昂大さんにとって、とても衝撃的な出来事でした。
奨学生になり、あしなが育英会で夏に行われるつどいというキャンプや、学生募金の会議などに参加する中で、それまでは人と話すのがそんなに好きじゃなかった昂大さんは、人と関わるのが楽しいと思うようになったそうです。今までよりもたくさんの横のつながりができたことが、あしながに関わって良かったことだといいます。
頑張る理由
そんな昂大さんが、学生募金を頑張る理由も、人とのつながりが関係しています。あしながで築いた人とのつながりが、すごく自分の中で大きいものだと感じている昂大さんは、築いたつながりを手放したくない、みんなと一緒に活動をしていきたいという思いがまず一つ。
もう一つ、昂大さんはあしながと関わる前まで、親を失くし、苦しんでいるのは自分だけだろうと考えていました。けれどあしながで、親 を失った人や親が重い障がいをもっている人がたくさんいることを知り、たくさんの人が自分と同じような体験をしているのを知り、 少しでもそのような自分と同じような体験をした人たちの力になりたいという思いから、活動をしているのだそうです。
活動での出来事
活動をしていて印象的だった出来事を尋ねると、昨年の秋、街頭に立って募金を行っているときの出来事を2つ話してくださいました。
1つは、きっと家族で食べるために買ったであろうドーナツを袋ごといただいたという話です。中を開けるとドーナツが5つ入っていたそうです。初めはそんなのいいですと、遠慮したそうですが、いいからいいからと渡してくださり、受け取ったそうです。
2つ目は、缶に入ったあたたかい飲み物をいただいたときです。その日は2人で街頭に立っていました。いただいた後しばらくして、1人分だけだとかわいそうだからもう1本買ってきたよと、合計2本渡してくださったという話でした。
募金をしてくださるだけでなく、そういったなにかものをいただいた出来事が、すごく印象に残っているということでした。このような出来事もあり、街頭であたたかい気持ちをたくさん受け取ったことから、4日間、朝から夕方まで街頭に立っていた昂大さんの疲れは軽減したとのことでした。
あしなが学生募金とは
最後に、昂大さんにとってあしなが学生募金とは何かをお聞きしました。
学校外でのつながりをもつことができ、その人たちと一緒に、社会問題について考え、募金を通して社会に貢献することができる場所。
昴大さんは、このような社会と関わった活動をつながった仲間と一緒にできる場所は、世界中探しても少ないと思う、珍しい体験ができる場所だと思うと話します。学校では体験できないことを一緒にしていく中で、一生の友だちをもてる場所にもなると思うとも話してくださいました。
大学で知り合った人より、あしながで知り合った人のほうが多いと昂大さんはいいます。
来年度、大学院に進学する昂大さんは、院を卒業するまでは活動を続けようと思っているそうです。遺児家庭でも大学院にだって進学できる、そんな思いももって、これからもつながったたくさんの仲間とともに活動していくのだろうと感じます。
一緒になにかのために活動したい、そう思える人とのつながりが築けたら素敵だと思いませんか?
あしなが学生募金事務局では、私たちと一緒に活動する大学生・専門学校生を募集しています!私たちの活動にご興味ありましたら、ぜひ下の「局員登録受付中」から詳細をお読みください。
次回でこの企画は最後です!10月28日に4人目の紹介をします!お楽しみに!