2022年3月14日
卒業生インタビュー【アドミニストレーションユニットマネージャー】
こんにちは!卒業生インタビュー第5回目!
今回は、アドミニストレーションユニットマネージャーを務めていた井山優美さんです!
実体験もお話していただき、これまで活動されてきた想いがとても濃く詰まっています。
自己紹介
北海道エリア・北海道ブロックで活動していました、元アドミニストレーションユニットマネージャーの井山優美です。
みんなからは、ゆーみんと呼ばれていました!
2020年2月(大学3年)〜2022年1月(大学4年)の2年間活動していました。役職としては、1年目の2020年に北海道ブロックマネージャー、アドミニストレーションユニット全国メンバー、2年目の2021年にアドミニストレーションユニットマネージャーになりました。
活動の軸
「進学という選択肢」
私の実体験でもあるんですけど、「進学」というものが選択肢にない人たちってたくさんいるんですね。親がいないから仕方ないでしょっていう理由で働きなさいって言われていました。私は変な粘りをしてお金のかからない大学を見つけ、且つ奨学金に巡り会えてここにいるわけですけども。進学してからもやっぱり辞めて働きなさいって親にも言われて周りの全員から言われました。それでも自分は学校に行って卒業したかったし、頑張らないとと思っていましたね。
もう1つ大きな出来事は1人の中学生との出会いです。その子は遺児家庭ではなかったんですが、いわゆる「貧困家庭」と一般的には呼ばれるものでした。自分のなりたいものがあり進学を希望していたんですが、自分の家計事情をある程度知っていたために「(進学したいなんて)そんなこと親には言えないから私は働けばいいんです」と話してくれました。そのように「やりたい」ことと「やれる」ことは別だから選択肢から早々に排除しなければならないのってすごくもったいないし、中学生や高校生ってみんな同じ時間を過ごしているけど平等では絶対に無いなと思った瞬間でした。
私の実体験も含めてですが、奨学金や大学の制度を知ったことによって進学という選択肢もあるということを諦めかけている子どもたちの少しの背中押しになっていければいいなと思っています。また、そのような制度があるんだ、という親御さんへのメッセージにもなり、子どもさんの夢を後押ししていただければなと思って活動していました。
局員として活動して良かったこと
「分かり合える」仲間ができた
仲間という言葉は言葉ではわかっていてもなんだかふわふわしたものでした。
いいこともダメなことも嫌なこともぶつかり合ってそれでも一緒に物事をすすめられる仲間ができたということは自分にとって大きな財産でした。
視野が広がった
今まで大学と家の中でしかなかった視野がこの「あしなが」に出会うことでたくさんの人と出会い、たくさんの人と話すことがかなり増えました。
そのためか、自分の知らなかった(気づけなかった)視野や考え方が一気に広がりました。
何が足りないのか、こんな考え方もあるんだ、という気づきの連続でした。
活動の中で一番心に残っていること
活動時期が2年間のでなんとも言えないのですが、、やはり最後の1年(2021年1月〜2022年2月)です。
軌道に乗り始めたと思うと「コロナ」という壁に阻まれ続けたことです。特に団体内募金がそれです。特に春の団体内募金は結構くるものがありましたね。電話がけをみんなに頑張ってもらった末のコロナでしたから。
たくさんの人たちに動いてもらって、たくさんの人が協力してくれた中で、仕方ないものだというのは理解していてもやはり悔しかったです。
それでもその中で一番いいと思う選択肢を話し合い議論をし、時にはぶつかり合って一番良い選択肢を選ぶことはできたと思っています。
直接的に何かをやることはなくてもそれのサポート(例えば資材のフローやお礼状発行)のシステムの確立はできたのかなと思っています。
また、これは自分の任期中だけではなくて今後も安定的に使えるようなものがこの1年でできたと思っています。
卒業した今、感じていること
「やりきってよかった」
これに尽きます。もちろん、できないこともあるので後悔もたくさんありますけど、やり通して本当によかったと思います。
まだ卒業したという感覚が正直抜けていないのですが、自分が卒業した後も次の人たちが続いていっている姿をみて、その中の一部になれてやり切れたというのはよかったなと思っています。また、その中でもいろんな変化のある年の1ページになれたということはこの活動がずっと続いていく中での大きな1ページを刻めたと思っています。
後輩に伝えたいこと
初めてのことでも怯まずに挑戦してみて欲しい。
自分が局員になった時も、全国メンバーになった時もアドミニストレーションユニットマネージャーになった時もこの精神は大事にしていました。
新しいことに挑戦したりやることはとても「怖い」のだと思います。その理由はきっと単純で「明確なことがわからないから」だと思っています。それでも、ほんの少し、5%でも興味があればぜひ飛び出してみて欲しいと思います。
何かをやり始める時に必要なことは少しの興味と少しの勇気だと思っているからです。何もやるときから絶対好きじゃないといけない、そんな必要はないと思っています。やっていく中で楽しさを見出したり、時には悔しさや悲しさもあると思います。それでも興味があればぜひやってみて欲しいなと思います。
たくさんの人との出会いを大事にして欲しい。
実体験でもありますが、このたくさんの人と出会って、特に局員になった時と今では考え方が全く変わったと思います。
その理由はたくさんの人と出会いがあったからだと思います。自分が局員になって得られたことにもありますが「視野の広がり」がかなりできるからです。
得られたものは活動した中での副産物にすぎないと思っていますが、それでも人との出会いはこの活動が終わってもずっと続いていくものだし、大事にしていって欲しいと思います。
あしながさんへ
私の「進学」という選択肢になってくれてありがとうございました。
あしながというワードを私が知らなかったら今ここにはいないです。おそらく大学にも行っていたかもしれないけど途中で辞めざるを得ない状況になっていました。私の進学するための支えになっていました。そして街頭募金をする時に「頑張ってね」という言葉は本当に支えになりました。挫けそうになった時に「もっと頑張ろう」「応援してくれる人がいる」という自分の支えになったからです。きっと何気ない一言なのかもしれませんが、自分にとってはすごく嬉しかったです。
あしながさんのおかげで進学ができ、今年、卒業することができます。
本当にありがとうございました。
これからの夢
たくさんあるうちの1つが「あなたに出会えてよかった」と言われるような人になりたいです。この1年間、たくさんの人に私は出会えてよかったと思っています。
そのためには、自分が素敵である必要があるのかなと思っています。
これからも自分のためにたくさん頑張って、自分でも自分が素敵な人だと思えるような努力をしていきたいです。
そして「出会えて良かった」と言われるような人になって少しでも人の心を動かせるような人になっていけたらなと思っています。