あしなが学生募金とは
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あしなが育英会が2025年に実施した調査(*1)によると、対象世帯の平均的な勤労収入は140.9万円、社会保障給付は108.3万円で、世帯全体の収入は249.3万円でした。収入の約44%を社会保障給付が占めており、公的な支援に大きく支えられている状況がうかがえます。
また、厚生労働省の調査(*2)と比べると、母子世帯の平均(236万円)や父子世帯の平均(496万円)と比較しても、対象世帯の勤労収入はかなり低い水準にあることがわかります。
さらに、遺児家庭全体の貧困率(*3)は53.5%と、半数を超えています。内訳を見ると、母子世帯は55.0%、父子世帯は46.1%となっています。
*1 あしなが育英会(2025)「第1回あしなが高校奨学生調査」 *2 厚生労働省(2021)「令和3年度ひとり親世帯等実態調査」 *3 厚生労働省が採用する国際基準に基づき、「等価可処分所得の中央値の50%未満の所得しかない人の割合」を指します。
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同調査では、52.2%の保護者が過去1年間に食料を購入できなかった経験があると回答しています。また、29.4%の保護者が、公共料金や家賃、税金などの支払いに困り、滞納を経験したことがあると答えています。
こうした結果から、奨学生世帯の多くが厳しい生活状況の中にあり、経済的な支えの必要性が高いことがうかがえます。
政府は高校無償化を進め、対象者の拡大も進んでいますが、その対象は授業料に限られています。文部科学省の調査(*1)によると、授業料を除いた学校教育費は、私立高校で年間約53万円、公立高校でも約31万円にのぼります。
物価の上昇が続くなか、こうした授業料以外の費用負担は十分に軽減されておらず、とくに遺児家庭にとっては大きな負担となっています。こうした状況は、教育の機会に差が生まれる一因ともなっています。
そのような中で、あしなが奨学金が果たす役割は、これまで以上に大きくなっています。
*1 文部科学省(2023)「子どもの学習費調査」
「あしなが高校奨学金の予約採用」の申請数は、物価高などの影響を受け、年々増加しています。
2023年度は1,328人だったのに対し、2024年度は1,800人、2025年度は1,720人、そして2026年度は1,819人と、過去最多に近い水準が3年連続で続いています。 しかし、奨学資金が十分に行き届かず、2026年度の予約採用においても、34.7%の方を不採用とせざるを得ませんでした。
一人でも多くの遺児の子どもたちに奨学金を届けられるよう、引き続きご支援をお願い申し上げます。
*1 病気・災害・自死遺児(交通事故以外)で親を亡くした、または親に障がいがある高校生・高専生が対象。中学3年時に申請する「予約採用」と、高校在学中(学年問わず)に申請する「在学採用」がある。
「第 1 回あしなが高校奨学生調査」(2025 年 12 月 1 日発表) 保護者自由記述より抜粋